妙高火打周辺(新潟) 三頭山(850.9m)、臼山(1085m) 2018年4月8日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 5:47 除雪終点(矢代川第一発電所入口)−−6:03 林道分岐−−6:12 矢代川第二発電所−−6:42 導水管上端−−7:41 三頭山−−8:49 臼山 9:12−−9:54 三頭山−−10:23 導水管上端−−10:40 矢代川第二発電所−−10:54 林道分岐−−−11:10 除雪終点

場所新潟県妙高市/上越市
年月日2018年4月8日 日帰り
天候吹雪後晴後小雪
山行種類残雪期の籔山
交通手段マイカー
駐車場除雪終点路側に駐車
登山道の有無無し
籔の有無尾根が痩せた場所は雪が落ちて灌木藪が出ていたがそれほど濃くはない。ずっとあの程度の藪なら無雪期でも可能かも
冬装備ワカン、アイゼン、ピッケルを持って行ったがピッケル以外は出番なし
危険個所の有無無し
山頂の展望三頭山:ブナ林で展望悪い 臼山:東側が開ける
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コメント矢代川沿いの林道から矢代川第二発電所の吊橋で右岸へ渡り小エンドウ沢右岸尾根を臼山まで往復。予想以上に雪解けが進んで尾根下部は完全に雪が無くなっており導水管上端からかなりの距離を北斜面を巻いた。三頭山北西鞍部以降は尾根幅が広がりほぼ藪は雪に埋もれる。ただし雪が落ちた尾根上の灌木藪はそれほど濃くは無かったので無雪期でも登れそう。この日は寒気が入り日本海側は天気が不安定で出発時は吹雪、途中から晴、下山時は再び雪だった


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吹雪の中出発 除雪終点。この先は日曜も除雪作業中
雪上車 かわいい除雪機で除雪作業
新しいスノーシュー跡 スノーモービル跡
途中に除雪区間あり 矢代川へ下る手前の小屋
矢代川への下り坂は除雪済 矢代川第二発電所
立派な吊橋 矢代川は大きな川で橋が無いと渡れない
発電機が納められた建物 矢代川第二発電所の看板
導水管脇を登る 階段あり
傾斜が緩まる 導水管上端
小屋の裏から巡視路らしき道を辿る 巡視路はずっと急斜面トラバース
三頭山と臼山 雪が続くようになり三頭山へ登り開始
久しぶりに冷えて0℃ 浅い谷を登
新雪+強風で地吹雪 登り切れば三頭山
三頭山山頂 三頭山から臼山へ続く尾根を見ている
三頭山西側は藪が出ている 三頭山西側からの登りも藪
南を迂回して藪を避ける 妙高山方面
容雅山は真っ白 標高850m付近
標高880m付近から見た大毛無山 矢代川方面を振り返る
標高980m付近 標高1020m付近
東端の1070m峰 さらに西へと進む
1080m肩への登り 1080m肩
このピークが地形図上の臼山 臼山山頂
臼山から東側の展望 臼山から見た大毛無山
臼山から西に続く尾根 臼山から見た妙高山
奥の高まりが1030m肩 1080m肩に目印あり
1030m付近から東を見下ろす 1030m付近から見た三頭山
標高970m付近から見た火打山 見えないクラックに落ちることも
三頭山への登り返しは藪漕ぎ 人の手が入った形跡あり
境界標識 三頭山再び
帰りは尾根上を下る 690m峰付近は広範囲で藪が出ているのが見えた
尾根上に藪が出てきたところで北斜面に下る 急斜面の藪を抜けてきた斜面へ下ることに
藪を抜ければ快適な雪面 下ってきた斜面
往路の足跡は地吹雪で消えかけている 小エンドウ川付近は雪はほぼ無い
帰りも北斜面の巡視路でトラバース 導水管上端の小屋
導水管付近の新雪は消えていた 今シーズン初のカタクリの花
発電所 除雪された坂道の新雪も消滅
除雪作業員が奥へと向かった 駐車場所到着


・大毛無山周辺にはいくつか小さな山があるが、南側の小エンドウ川と悪水川に挟まれた尾根上にあるのが三頭山と臼山だ。場所と植生からして無雪期は強固な藪が予想され残雪期が有利な場所だろう。
・アプローチの都合上、事実上東側から攻めるしか手段は無い。幸い、地形図を見ると矢代川には矢代川第二発電所に至る橋が架かっており、渡渉の必要は無さそうだ。ただし、今の時期はまだ発電所まで除雪はされていないだろう。西菅沼新田集落からどこまで除雪されているのかは現地に行ってみるしかない。
・前夜の天気予報はあまり良くない。ネットの数値予報では午前6時〜9時くらいまでは雪だがその後は急速に回復して晴だが、TVの予報では日本海側は一日中曇りや雨の予報で朝夕は雪とのこと。どちらにしても出だしは雪、下手をすると吹雪になりそうだ。
・国道18号線を北上し妙高を越えて旧中郷村に入る。天気予報通りで新潟に入ると雪が舞い始めたが積もるほどの勢いはなく、夏タイヤでもどうにかなりそうだ。中郷IC付近で左折し、広い道を進んで矢代川沿いの道に入る。幸い、集落を過ぎても除雪が続くというか予想外に雪が無く除雪されていなくても奥まで入れる状態で、これは藪漕ぎかと思わせるような状態だった。しかし進むにつれて左右に雪が見られるようになり、矢代川第一発電所入口で除雪が終わっていた。ここは除雪された道幅が広いので除雪終点付近に車を止めても迷惑にはならないだろう。車をたたく雨音を聞きながら中を仮眠。
・翌朝、まだ暗い時刻に起床すると時々風の音が鳴り雨ではなく雪が。想定範囲内だがさすがに吹雪はブルーになる状況。時間経過と共に天候が回復することを祈りつつゆっくりと朝飯を食って明るくなってから出発。風雪が強く最初からゴアを装着。この付近では新雪は積もっていないが山の上の状況は不明なのでワカンを担ぐことにした。
・除雪終点には雪上車とスノーモービルあり。発電所のメンテは冬も行われているようだ。除雪終点より先は道幅は細いが除雪がなされていた。しかし50mくらいで除雪終点で駐車余地は無し。重機で除雪しているのかと思ったら小さな家庭用除雪機が置いてあった。
・その先は雪上車とスノーモービルの轍が付いた林道を歩く。轍上は雪が締まって歩きやすいが轍を外してもあまり潜らず雪の状態はいい。これは寒気が入って気温が下がった影響だろう。天気は悪いけど(笑)
・452m標高点で林道が分岐する手前から再び除雪区間が登場、林道分岐点まで100mくらい。ここにも小さな家庭用除雪機が置いてあった。
・林道分岐より先は矢代川第二発電所に下る道で、急坂を下り始める箇所からまだ除雪区間になった。路面上にはうっすらと新雪が積もっているが凍結はしていないので滑らない。対岸には水力発電用導水管が伸びる尾根が見えており、ここを登る予定だ。
・矢代川には立派な吊橋がかかっていた。橋が無いととても渡るのが不可能な川幅、水量、流れの強さで、たぶん積雪期にスノーブリッジができることはないだろう。
・対岸に水力発電所の建屋があり水車が回転する騒音が聞こえていた。送電鉄塔はかなり小型で発電容量はそれほど大きくないようだ。
・建屋の前を通って送水鉄管脇の階段を上がる。鉄管は尾根直上に設置されているが残念ながら新雪以外はほぼ雪は無く、尾根両側は根曲がり灌木藪でこの先が思いやられる。この頃から天候が回復して雪は止んで頭上に青空が見られるようになり、東の空から太陽が顔を出した。
・送水管の傾斜が緩んでもまだ鉄管は続いていて終点(始点か)に小屋あり。ここも尾根上は新雪以外はもう雪は無く灌木藪だが、小屋の横から尾根北側を巻くような明瞭な道が伸びていたのでこれを辿ることにした。地形図上ではこの上流に取水堰があるのでそこまで巡視路が続いているのだろう。
・北斜面のトラバースが続く巡視路はほぼ雪に埋もれた急斜面と化していた。キックステップが効く程度の雪の締まりなのでノーアイゼンで進んでいく。ピッケルがあったおかげで安心して歩けた。
・しばらくは北斜面は傾斜が急で見上げる尾根上部は雪が落ちて灌木藪が茂っているので尾根に登ることはせずそのまま積雪斜面をトラバースし続ける。やがて斜面の傾斜が緩んで浅い谷地形に突入。地形図を確認すると三頭山から北に派生する尾根との間の谷で、これを登り上げると三頭山と判明したのでこのまま登ることにした。全面を積雪で覆われ藪は皆無で雪も締まって歩きやすいが、強風で新雪が巻き上げられて時々地吹雪状態に巻き込まれた。新雪の積雪は数cmで乾いた雪でラッセルの重みは全く感じなかった。
・最後の急斜面を突き上げると三頭山山頂に到着。山頂標識や目印等の人工物は皆無だった。
・三頭山から尾根を西に辿って臼山を目指す。東側の尾根とは違って尾根が痩せて雪が落ちて灌木藪が出ていた。ただし思ったほどの藪の濃さではなく無雪期でも歩けるレベルだった。しかし締まった残雪を歩くよりは遥かに面倒くさい。おまけにたまに新雪が乗っているのでビッケルで叩き落とす。でも強風のおかげで大部分は雪が飛ばされて全身が雪まみれにならなくて済んだ。
・820m鞍部を通過して登りに変わってもまだ灌木藪が続く。やっと北側に雪が出てきたと思ったらすぐに崩壊状態となり再び灌木藪の中。でも左下(南側)の斜面を見ると傾斜が急な北斜面とは違っておだやかなブナ林が広がり雪が続いているように見えるので、灌木藪を突き破って南斜面に出ると快適な残雪に覆われたブナ林に出た。しばし南斜面をトラバースしながら高度を稼ぎ、右手の尾根の藪が見えなり標高800m付近で尾根に復帰した。これ以降は短い灌木藪はあってもほとんど快適な雪の稜線だった。
・臼山は東西に数か所のピークが並んでいて西端が地形図の山頂。山頂手前の1080m肩への登りは雪庇ができかけた急な雪面でジグザグに突破した。
・1080m肩は灌木藪が出た微小ピークで立ち木の高い位置にピンクリボンが2か所結んであった。積雪期の山スキーのものだろう。1080m肩から地形図の山頂ピークを見るとここより低く見えた。
・小鞍部から僅かに登り返すと地形図上の臼山山頂。なだらかな雪面に覆われ、こちらには目印無し。1080m肩を見ると先ほどとは逆にあちらが低く見えた。まあどちらもほとんど同じ高さなのだろう。ブナの根開きした雪穴に入って強風を避けて日に当たりながら休憩。新雪の積雪は5cm程度。
・帰りは三頭山までは往路を戻り、三頭山から先は北東尾根上を下ってみた。しばらくはブナに覆われた広い尾根で雪が付いて楽に歩けたが標高700mを切ると尾根幅が狭まり雪が落ちて灌木藪が登場、さらに先に見えている690m峰の登りは広範囲で笹薮が出ているのが見えたので、ここから北斜面に下って往路に合流。これが正解のようだ。
・発電所が見える場所に出るとすっかり新雪は消えていたが太陽は雲に隠れて北には霞のような白い靄が・・・。再び雪雲が接近しているらしい。林道を歩き始めると雪が舞い始めた。
・今日は日曜日だが帰りがけの林道では人間が押して操作するタイプのかわいい除雪機が稼働中。休日返上で除雪作業を行っているようだ。たぶん発電所の管理会社がやっているのだろう。たぶん来週には矢代川第二発電所入口まで除雪が進んでいることだろう。

 

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